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藤沢町天満宮ふじさわちょうてんまんぐう

所在地岩手県花巻市藤沢町256付近
アクセス花巻駅(JR東北本線)から徒歩20分
バス停 藤沢町から徒歩5分
入場料等無料
公式サイトなし

県道103号の藤沢町交差点近くに、境内に続く階段があります。
(同名の交差点が、北東300mの場所にもあるので注意が必要です。)
階段をのぼると広場に小振りの社殿があります。
藤沢町天満宮の参道藤沢町天満宮の社殿


境内の一角に「稗貫菅公廟碑」と刻まれた石碑があり、その下部に半身の亀の像が埋め込まれています。
珍しい形の亀趺(亀の台座)です。

藤沢町天満宮の亀趺藤沢町天満宮の亀趺


亀の上に石碑を直接のせるのではなく、どうしてこのような形にしたのか不思議です。
亀は空を見上げ、地中から這い出そうとしているように見えます。

藤沢町天満宮の亀趺藤沢町天満宮の亀趺


この亀は、宮沢賢治の初期短編「ラジュウムの雁」に出てくる亀です。

藤沢町天満宮の亀趺


この邊に天神さんの碑があった。あの石の龜が碑の下から顏を出してゐるやつだ。もう通りこしたかもしれない。

ふう、すばるがずうっと西に落ちた。ラジュウムの雁、化石させられた燐光の雁。

宮沢賢治「ラジュウムの雁」


東京から帰省した親友の阿部孝(実家が藤沢町天満宮近くの鼬幣いたちべい稲荷神社)と歩いていたときの情景だそうで、「ラジュウムの雁、化石させられた燐光の雁。」とは、その直前に記している「すばる」(牡牛座のプレアデス星団の和名)を指しているようです。

この一節に雁と亀が出てきますが、雁と亀と言えば、「雁が飛べば石亀も地団駄」、「信なき亀は甲を破る」ということわざが思い浮かびます。

前者は、石亀が雁のまねをしてみるが、飛べないので地団駄を踏んで悔しがること。自分の能力も考えないで、むやみに人まねをしようとすることのたとえです。

後者は、雁のくわえた棒を亀がくわえることで空を飛べたものの、話さないという約束を破ったため、亀が甲羅を割って死んでしまったこと。約束を違えると災いを受けることのたとえです。

宮沢賢治の作品には隠喩が用いられることが多いので、もしかすると東京で活躍する親友をうらやむ自分の姿を戒めも込めてこの亀に重ねていたのかもしれません。


「ラジュウムの雁」の全文を青空文庫で読むことができます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/4864_14854.html




境内は高台にあるので、花巻市街の眺望が楽しめます(写真左)。

北西400mの場所に位置する宮沢賢治が教師を務めた花巻農学校の跡地は、ぎんどろ公園として整備されています(写真右)。

藤沢町天満宮からの眺望藤沢町天満宮近くの花巻農学校跡


西450mの場所には、身照寺があり宮沢賢治の墓碑があります。
多くの花が供えられていました。

藤沢町天満宮近くの宮沢賢治の墓


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